2/14/2011

カムジャタンとか角煮とか

海外生活に役立ちそうな実用的なことを書くの嫌いなのだが、人に何回聞いても忘れるので、覚書がてら:

いわゆる角煮に適したような、たとえばラフテーの三枚肉みたいのは、肉のカットの仕方が違うのでこちらには売ってないのだが、shoulder butt roast(もしくはBoston shoulder buttとか)という名前で売ってるのが一番それに近い、、、というのをもう何回となく聞きつつ、実際には間違ってポットロースト用の肉を買ってしまったりしていて、今回やっと正しいのが買えた

2ポンドほど塊で買ってみたので、まず半分をスロークッカーでカムジャタン(えーと、じゃがいもと豚肉をコチュジャンベースの煮汁で煮たもの)を作ってみたら、大成功だった 脂肪の層も一応あるので、触感的にもいいと思う
 今度は、ただの角煮も作ってみよう 煮玉子も入れて

最近料理をサボりぎみだったので、今週はがんばっている(スロークッカーの時点で手抜きという噂もある)

My Fanny Valentine

わたしは心の冷たい人間なのか、夫の誕生日とか何かイベントの時に、ちゃんと準備をしてあげなかったりプレゼントが間に合わなかったりとかしがちなのだが、今年のバレンタインはちゃんと早めにプレゼントを買った

The Big Lebowski Kit

これはThe Big Lebowski(コーエン兄弟の映画)でジェフ・ブリッジズ演じる主人公デュードになりきれる、という触れ込みのキットで、The Dudeというワッペンと、マグネットと、カーペット型マウスパッドと、マグカップと、切断された親指(笑)がついている 映画を見た人なら、なるほどと思える内容だ
事前に、「何かになれるキットあげるよ」と言ったら、「何?スーパーヒーローとか?」と聞くので、「ああ~、まあ、そのようなものだよ」と適当にお茶を濁していたが、結果的にはウケたのでよしとする

今夜は外でバレンタインディナーでも、と言っていたが、行こうと思っていたシーフードレストランが予約はいっぱいだったし、他の店もたぶん混んでいるので、予定変更してステーキでも焼くことにしようかな

2/09/2011

ミシシッピは雪

写真もなんもないけど
ひさしぶりに帰ったら激寒だった
土曜に着いて月曜にとんぼ返りしたのであまり時間もなかったけど、発つ直前なんて、昼間なのに気温は30Fぐらい(摂氏でいう零下)で粉雪が舞っており、はて、ここは本当にミシシッピか?と
まあ州の北の方でテネシーよりだし、今年は何せフロリダ以外のどの州でも雪が降ってるわけだけれど、自分が住んでいたときには降ることはなかったから

ともあれプロスペクタスディフェンスを終えて、やっとABD(All But Dissertation)になった
めでたしめでたし
ってこれからが本番だけれども

それにつけても今住んでいる町にはろくなBBQ屋がないことを再確認した由
(近隣の町まで車を飛ばせば、いいところがあるにはあるのだが)
ミシシッピでは、そのへんのガスステーションでもおいしいのが食べられるのに

2/02/2011

映画のクラス

今学期は、何の因果か日本映画のクラスを教えている
学生の人数は60人と、わたしにしてはかなりの大所帯、しかも映画を見やすいようにと、キャパ100人のauditoriumでやってるので、毎回声張っています

先学期はほとんど日本語メジャー対象に文学の授業を教えたけど、今学期はメジャーじゃない学生もたくさん混じっているからか、映画オタクはただの日本オタクよりちょっとだけ賢いのか、学生のレベルは上がった気がする やっていて返ってくるものが違うという実感がある フィルムスクールの子もいるから、技術的な話をしてもついてきてくれるし
あとはまあ週一回は映画見て、一回はディスカッションで基本学生に喋らせる授業なので、 はっきりいって先学期より楽 ていうか、正直本当の専門でないだけに、文学教えるよりプレッシャーが少ない 昔の貯金(元映研)でやってける面も、あるからかね

しかしまあ、4週目に入ってちょっとダレてきたのか、先週のスクリーニング(溝口健二の「山椒大夫」だった)の時は、どうも一部の学生がざわついてて、笑うところじゃないのに笑ったり(古い映画だから、もちろん今の視点で見たら突っ込みたくなる気持ちはわからないでもないが)、ほかの真面目な子たちからも苦情が出るくらいだった

だから昨日のディスカッションの時、どんな映画にもそれぞれの歴史的瞬間てのがあって、そこでは(たとえわたしたちにとって意味をなさなくても)当時の観客にとってはすべてが意味をなしていたんだから、そういう瞬間に対して敬意を払ってほしい、ということをちらっといったら、その日はなんだかみんな神妙にしていた

60人もいれば全員が真面目に議論に参加して、というわけにはとてもいかないけど、数人でも何か掴んで帰ってくれる子がいれば、基本的にはそれでいいと思っている 喋らなくても宿題のワークシートはみっちり書いてくる子もいるし、それでいい

いろいろ考えた末にここでの仕事は今学期一杯にしようと思っているのだが、最後だから、こっちも楽しまないとね

さて、明日からの二週は日活ヌーベルバーグ、まず中平康の「狂った果実」、次は清順の「殺しの烙印」
学生の反応が、楽しみだ